オーディオミキシングを知る

オーディオミキシング・コンプレッサーの役割

2018年05月16日 14時06分

コンプレッサーは、ダイナミックレンジを調整するために大活躍する機能です。周波数をコントロールすることにより、静かな周波数の音はブーストし、ボリュームの大きい周波数は抑えることができます。「音をつぶして伸ばす」感覚ですが、コンプレッサーのはたらきにより、楽曲全体にまとまりが生まれます。
 
ダイナミックレンジが大きく存在することは、別に悪いことではないのですが、楽曲にはバランスが必要です。曲としてまとまり、響くことが大切です。オーディオミキシングは、レコーディングされた音声をひとつの楽曲として響かせるための作業です。ダイナミックレンジが大きく存在することにより、目立ちすぎるパートが出てくると、楽曲としてのバランスが失われます。コンプレッサーを使いこなすことはかんたんではありません。使いすぎると、なにか輪郭のぼやけたサウンドになりがちです。このあたりのバランス感覚を身につけるためには、やはり場数を踏む必要があります。
オーディオミキシング・リバーブで空間的な深みを出す
空間的な深みを表現するエフェクトがリバーブです。近所に教会や、音響に優れたホールがあれば、生のリバーブを体験できるかもしれません。このアコースティックな空間効果を、人為的に音楽制作に取り入れることができます。
 
リバーブをかけると、サウンドの本質には変化がありませんが、冷たいながらも深みのある雰囲気が加わります。
 

オーディオミキシングティップ

結局は努力です。
オーディオミキシングは、失敗を恐れずに努力を続けることが上達への早道です。プロのエンジニアも通ってきた道です。ミキシングの作業中には、時々ファイルをエクスポートして、気に入らない部分をチェックするようにしましょう。
 

多くの音楽を聴く

多くの音楽を聴いて、自分の頭の中に「ネタ」としてストックしておきましょう。ジョン・レノンの透明感、スティービー・ワンダーのファンキーなビート、そして哀愁の中にも、なにか広がりを感じるジェフ・ベックのサウンド。すべては未来の糧になります。
 

繰り返しが大切

ミキシングは、少しずつ、何度も繰り返すことで上達するものです。うまくいかなくても、あきらめないで何度も少しずつ調整して、自分の音を見つけましょう。
 

常識にとらわれない

オーディオミキシングには、レコーディング同様、セオリーはあっても、それが正しいとは限りません。クリエイティブであるためには、試行錯誤することが大切です。やってみる、そして失敗することでしか得られない何かがあります。オーディオミキシングは常にクリエイティブです。かんたんに上達する方法はありません。試行錯誤は、クリエイティブであるための挑戦です。既に「やってみる」ことの大切さを知っている人々にとって、努力を続けることは難しくないことでしょう。努力は嘘をつきません。今日、家に帰ったら、ひとつクリエイティブな挑戦をしてみませんか?
 

オーディオミキシング・ひとつの楽曲を完成させるプロセス

オーディオミキシングは、レコーディングされた音声の、それぞれのトラックのボリュームレベル、ノイズ除去、ピッチ調整などを行い、ある程度、楽曲としてのまとまりを出すことから始まります。
 
さらにイコライザーにより、より楽曲としての一体感、共鳴感が出るように調整を加えた後、頭に描いた自分の音を作る「クリエイティブ」な作業に移ります。
 
オーディオミキシングの段階では、既に「自分の音」が頭の中に描かれている必要があります。そして「自分の音」は、レコーディングの段階から、一貫して同じものでなければなりません。いい楽曲を作るためには、いいレコーディングのほかに、頭に描いた「自分の音」とたゆまぬ努力が欠かせません。